DIALOGUE

thm_vol_01
Vol.1

2011.12.02

俳優

青木崇高(AOKI Munetaka)





本日、監督の部屋に遊びに来てくれたお客様は、映画「るろうに剣心」で相楽左之助役を演じる青木崇高さん。大河ドラマ「龍馬伝」では後藤象二郎役として1年間苦楽をともにした仲でもある。そんな二人がるろ剣撮影の合間に語り合った。


青木崇高さん
(以下 青木)
「(いつもの撮影時のごとく今回も)夜、寝ないんですか?」
大友啓史監督
(以下 監督)
「寝れないんだよね・・・(笑) 撮影入ると寝れないの。アドレナリン出ちゃって。ほんと困ってる」
青木
「それは撮影期間中ずっと?からだ大丈夫なんですか?」
監督
「んーなんかね。飲めば寝れるかと思って飲みに行くでしょ。一人で行ける店を見つけたから、撮影終わって夜中から行くんだけど。部屋飲みはしないようにしているし、飲むのはクールダウンのための儀式みたいなもんだから、あんまり飲んじゃいけないと思って。ウイスキーや焼酎を、まあ1~2杯くらい。で、帰ってきていよいよ寝ようかなと思ってDVDとか見ると、また頭冴えてきちゃって眠れない(笑) でもさすがにいけないと思って、たまにガーッと寝るけどね、一生懸命(笑)」
青木
「モニター見てるときもずっとギラギラしてますよね。監督のバイオリズムって全然わからない。その儀式って若い時からですか?」
監督
「うん、若いうちから。前はみんなで行ってたんだけど、今は一人で行ってる。ひとりで2時間くらい行くのが気持ちいい感じ。でも気がついたら4時間くらい飲みながらいろいろ考えてたりして、結局あんまり寝ないでまた翌日撮影だったり(笑)」
青木
「僕、寝ないとだめなんですよ。反射神経が鈍くなるんで」
監督
「あ、普通はそうだよ(笑)。ほら、おいら酔拳だから、酔えば酔うほど冴えてくる(笑)ってやつ?」
青木
(苦笑)
監督
「そういえば、昨日撮影が一緒だった蒼井優ちゃんとは、龍馬伝が初めての共演だったの?」
青木
「いえ、『虹の女神』っていう作品で共演してますね。一緒のシーンとか無かったんですけど。・・・いつも思うんですけどホント現場って楽しくて、でも(演技をする相手として)恐ろしい人たちばかりですよ(笑)」
監督
「だよねえ、俺は楽しみだけどね (笑)。それにしても、龍馬伝の後藤象二郎※はハマリ役だったね」
青木
「演じる上で、人ひとりの人生を自分なりに解釈しようと。図書館とか行って龍馬系の本とかエピソードとか探して、ちょっとずつパズルみたいにつなぎ合わせていって。ほんとはこうだったんじゃないかっていう自分なりの仮説立てたりして。楽しませていただきました(笑)」
監督
「龍馬伝終わった後、半年間ニューヨーク行ったじゃない?役者の仕事で、海外に出たいとかあるの?」
青木
「日本映画で海外に行きたいです。海外の『日本をテーマにした映画』って、なんかリアルな日本がフォーカスされないじゃないですか。実は国際映画祭とかでの日本の立ち位置ってどうだとかいう話を海外事情に詳しいスタッフさんに聞いたりしてますね」
監督
「海外って、エージェントがすごい強い力持ってて、向こうの映画に出るってことは本当に大変。日本の作品で海外に持っていけるようになればいいよね」



青木
「はい。インタビューでもちゃんと現地の言葉で伝えたいことをしっかり言えるようにしたいです」
監督
「そういえば、龍馬伝に出演していただいてた田中泯さん※、海外ですごいよね。別な形での海外進出の話になるけど。カンボジアとか東南アジアとかで踊る旅してて」
青木
「あ、『ウミヒコヤマヒコマイヒコ』※ですよね。あれスゴイと思って、俺!DVD発売されてないから、龍馬伝終わったら、泯さんを追いかけてインドへ行こうと思ってたんですよ。なんか毎年インドへ行ってるみたいなんで。“泯さんを見つける旅”をしようと思って(笑)」
監督
「それいいなあっ」
青木
「でもパスポートに残存期限が足りなくて、あぁーっ行けないって感じで」
監督
「惜しいね~(笑)」
青木
「はい、惜しかったです(笑) 俺、(泯さんの)顔写真とか出しながら、泯さんにたどりつく旅をしようかと思ってたんすよ」
監督
「それすごい!おもしろい!!後藤象二郎が、尊敬していた東洋を追いかける旅!!」
青木
「ええ(笑)」
監督
「あれさ、泯さんが往来とか田んぼとかで踊ってるじゃない?そしたら子どもとかが寄ってくるじゃない。泯さん、それをいきなりグワって脅かしてたからね」
青木
「すごいですよね。水牛とかとにらみ合いして、牛も完全に泯さんにビビってましたもんね。急にぶわーっと走り出して逃げたりして」
監督
「すごい人だよねえ~。あのさ、龍馬伝の暗殺シーン、朝までかかったじゃない?あの時さ、撮影が終わった後に、泯さんが『大友さん、次は何やるんですか。僕はね~、コメディやりたいんですよね~。一緒にやりませんか?』って。『僕は人にね、笑われたいんですよ~』って。それ聞いて、なんかこの人は本当にスゴイなあって」
青木
「一番最初、若いころにヨーロッパ行ってらした時とかそうだったんでしょうね。『笑われる(笑ってもらう)』っていう感覚を得たというか」
監督
「きっとね。その感覚があの人を作ってんだろうね。本当に深いところで闘ってきたっていうか・・・すごい人だよ。あれぐらい、生き方が顔に出るっていう感じ、いいよね。爪の垢を煎じて飲みたいなあって」
青木
「はい、泯さんにしかない独特の色気っていうか・・・。僕ね、龍馬伝の東洋暗殺シーンの撮影時、あのあと全然寝れなかったんです。エネルギーが移っちゃったというか・・・。あ、映画『一命』で一緒だった海老蔵さんも、すごい方でした。7月の大歌舞伎を見に行ったんですけど、素晴らしい動きで。体のしなやかさとか本当にすごいなあと。子どものころから梨園にいて、しきたりとかいろんなことがある世界で、どんなふうに生きてきたんだろう、どんな人なんだろうって。想像つかないなあ、と」
監督
「うん、成している人の生きざまって興味あるよね」

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